トケイソウ

トケイソウの花はは実に特異な花の形です
熱帯アメリカ原産のつる性植物です
世界中に仲間は500種類以上あるとも言われています
さらにそこに園芸種として品種改良を加えたものが加わります
相当な大所帯だと言えますね

この花は、ちょうど時計の時刻を表す針の様に芯が出ています
これをキリスト教徒は十字架に見たてているそうですが
トケイソウの仲間には実が食べられる品種もあります
パッションフルーツと言う球形の果物です(写真)
甘さはさほどではありませんが珍しいです

西日本では野外でそのまま越冬をする品種もあるようです
繁殖は挿し木で行います
病害虫はアブラムシやハダニがありますが
健全な株にはあまり発生しないようです
園芸店にはあまり出てこない花ですが
見つけたらご自宅に植えておかれても楽しいですね

コンロンカ
カッシア

カッシアの黄色い花が鮮やかに咲き始めました
南アメリカのブラジル周辺が原産のマメ科植物です
わたしが栽培しているのは「アンデスの乙女」と言う品種です
高さは2メートル程度に収まります
これなら鉢植えにも可能に思えます

マメ科なので特に肥料を与えなくても十分育ちます
花が終わった後にはインゲン豆のような豆が無数にぶら下がります
この豆から自然に発芽してきますが、草刈りの時に一緒に刈り取られます
民間薬にハブソウと言うのがありますが、それに非常に近いのかよく似ています

寒さにもほどほど耐えてくれまして
私は地植えにしていますが冬も枯れることがありません
これからは花の少ない時期ですが
アンデスの乙女は真夏によく咲きます
病虫害も見当たらない花木です

パキスタキス
バラ

皆様おなじみのバラの花の開花もそろそろ終わりですね
ことしはちょうどコロナウイルスの感染症のために
主だった公園やバラ園はすべて閉鎖されました
せっかくの満開のバラが見られなかったのは非常に残念でした

今度は秋のバラが咲くまで,この厄介な病気がおしまいになっていてほしいものです
大体のバラは二季咲きでして、秋のバラは色彩も濃厚です
バラの原産地は北半球の多くの地ですが
中でも日本の原産であるノイバラ、が重要です
この遺伝子を多くの園芸バラが受け継いでいるのです

バラは育て方を大きく間違わなければ毎年多くの花を咲かせてくれます
バラは剪定が肝心です、新芽にしか花をつけないからです
剪定をして新しい芽を出させればたくさんの花が咲きます
また花の終わった枝は、子葉が五枚以上の点まで剪定してください
後は黒星病などの防除の殺菌剤を備えておいていただければ十分です

ナツボダイジュ

ナツボダイジュに花が咲いていました
花はいい香りがするとありますが、花ははるか頭上
残念ながら香りをかぐことができませんでした
ボダイジュと名前が付きますが
お釈迦様が菩提樹の木の下で悟りを開いたという
そのボダイジュとは別の植物だそうです

耐寒性が高く本州ならどこにでも植えられるといいます
高さが30メートルに達すると言いますから
一般のご家庭で植栽するわけにはまいりません
そのため必然的に神社仏閣や公園の樹木になっています

音楽でシューベルトの菩提樹と言うのがありますが
この菩提樹は夏菩提樹の事だそうで
リンデンバームと呼ばれているそうです
ナツボダイジュ木の皮からは繊維が取れて
材は様々な喪k津工生保員や楽器に加工されるそうです

モナラベンダー
ベニバナ
インパチェンス
アジサイ

季節は梅雨です、梅雨には紫陽花の花が良く似合う
アジサイはアジアの代表的な花です
そのわけは多湿を好むからです
今の雨期はアジサイにとっては一番居心地がいい時期でしょう
ちなみに紫陽花の学名 Hydragea は水の容器と言う意味だそうです

ドイツの医学者シーボルトは植物学者でもありました
珍しい植物の中でもとりわけ紫陽花に心を惹かれたようでして
シーボルトの奥さん 楠本 滝 に因んで
紫陽花の事をオタクサと命名しました
オタクサとはオタキさんの事です

シーボルトがヨーロッパに持ち帰った紫陽花は
見事なほどにに品種改良を重ねて今日の多彩な紫陽花の基礎になりました
それを日本に逆輸入してさらに日本の山野にある
アジサイなどと交配されて今日の見事な紫陽花の一群ができるわけです

ケイトウ

いま園芸店には盛んにケイトウの苗が売られています
依然は花の部分がお饅頭のような半球状の物が主流でしたが
今では様々な品種が出回り始めました
熱帯アジア付近が原産と言われています
ヒユ科の植物です、日本では冬に枯れる一年草です
現地では多年化し低木になるそうです

この系統の種は鶏冠子と言いまして
女性の子宮出血の薬です
日本への導入は古く奈良時代には既に入ってきたと言います
このケイトウの若葉は食用になるのです茹でて胡麻和えなどいかがですか
南アジアでは今も野菜として食べているそうです

ケイトウは移植を嫌いますので
苗を購入したら、静かにポットから抜いてそのまま植え付けます
土は弱アルカリ性がいいようです
良く陽の当たる場所、風通しの良い場所が適しています
夏の間ずっと咲き続けますので肥料もお忘れなく

サルビア

真っ赤なサルビアが咲いています
最近では花の色も様々な品種が出ていますが
やはりこの赤い花がいい、夏には真っ赤がいい
ブラジル原産のシソ科植物です
日本ではヒゴロモソウと呼ばれたことがあったそうです

普通は種まきから育てますが発芽温度が高いために早蒔きは失敗します
いまなら差し芽でも割合簡単に増やすことができます
切り花にはあまり使われませんが
なんと言いましても夏の花壇には最適な花です
いまから秋までずっと咲き続けてくれます

ある程度花が咲いたら摘芯をしますとまた再生してきます」
また加温設備があれば冬を越すこともできます
普通は一年草として処理されていますが
心ある方は越冬に挑戦もしてみてください
こぼれだねからも生えてくることがあります

サルビア

真っ赤なサルビアが咲いています
最近では花の色も様々な品種が出ていますが
やはりこの赤い花がいい、夏には真っ赤がいい
ブラジル原産のシソ科植物です
日本ではヒゴロモソウと呼ばれたことがあったそうです

普通は種まきから育てますが発芽温度が高いために早蒔きは失敗します
いまなら差し芽でも割合簡単に増やすことができます
切り花にはあまり使われませんが
なんと言いましても夏のp花壇には最適な花です
いまから秋までずっと咲き続けてくれます

ある程度花が咲いたら摘芯をしますとまた再生してきます」
また加温設備があれば冬を越すこともできます
普通は一年草として処理されていますが
心ある方は越冬に挑戦もしてみてください
こぼれだねからも生えてくることがあります

ハイビスカス

夏はおなじみのハイビスカスです
ハワイ諸島が原産のアオイ科の花木です
美しい大輪の花が咲きます
残念なことに花は一日で終わる一日花です

しかし後続のつぼみが次つぎ開花してきます
最近は品種改良で2~3日花が閉じない品種も現れたようですが
花が終わったら花柄を取ることをお勧めいたします
病気は余り発生しないようですが
時々アブラムシが出て来ることはありますが
市販の防除薬剤で除去できます

日本でも近縁のハマボウと言う黄色い花の咲くものが
海岸べりなどに自生しています
またムクゲも同じく親類に当たります
繁殖は一部の品種を除いて挿し木ができます
冬は屋内に取り込んでください
海岸べりの地域ではそのまま越冬が可能な場所もあります

ザクロ

いまザクロの花が美しく咲いています
原産地は中東方面の様ですが、日本でも古くから栽培されています
ザクロの木は5メートル程度になります
そして樹皮にはこぶが良くできます
そこで石のこぶ 石榴と言うようになった模様です

いま盛んに咲いている花は鮮やかな赤です
濃い緑の葉とコントラストも素晴らしく
古くから鑑賞目的で栽培されてきたのもよくわかります
鑑賞秋には丸い果実の皮が割れて真っ赤な宝石のような実が現れます
良く画材にも選ばれて石榴の絵をご覧になられた方も多い事でしょう

いつの頃か、ザクロにはエストロゲンが含まれ
女性ホルモン様の働きが言われたこともありましたが
実際はそのような効能は期待できないとあります
樹皮などにはタンニンが多く含まれ
染色に利用されるほか、駆虫剤として
寄生虫の薬としての用途もあるようです

センニチコウ

センニチコウは、メキシコ原産のヒユ科植物
そのために真夏の暑さもものともせずに花を咲かせ続けます
ヒマワリと共に夏の花ですね
千日紅はこぼれだねからも結構生えてきます
タネをまくのは気温が上がってからでなければ発芽してきませんけれど

最近はセンニチコウの世界も品種改良が盛んです
従来はなかった花色や香りのするものまで現れてきました
ストロベリーフィールドと言ういい品種も出来ました
従来のセンニチコウは 昔より仏花としての需要でしたが
最近はフラワーアレンジメントにもよく使われています

センニチコウのいわれは千日も赤い色があせないという意味合いでしょうか
名前も千日紅と書きます
花を適当に切って陰干しをすれば簡単にドイフラワーになります
千日も無理かもしれませんが
相当長期に花を楽しむことができます
肥料は少なめに、やや乾燥気味に育てるのがコツです
地植えの場合は特に問題はなく育ちます

インパチェンス

アフリカホウセンカとも言われます
これから秋まで長い間花を楽しむことが出きます
原産地はアフリカモザンビーク付近の高原地帯
海抜は-1500メートル以上の高地なのです
そのためアフリカ原産でありながら
西日本の夏の気候は暑すぎるのです

そのため西日本では夏の間は半日陰に置くほうがいいでしょう
またかなり水を欲しがりますので潅水には注意です
日本には在来のホウセンカがありましたが
インパチェンスは1960年代にようやく導入されました
今では様々な花色のものが選抜されています

繁殖は種まきですが発芽温度は25度以上です
そのためあまり早蒔きはしくじることになります
園芸店で購入の苗も茎を取り差し芽をすればいいのです
案外容易に発根しますので楽しいです
およそ50日もすれば立派な株になります

ドクダミ

ドクダミは駆除の厄介な草としても知られています
うどんのような地下茎が少しでも残っていればそこからたくましく再生
あたり一面にドクダミの天国になります
また除草しようとすれば、あの独特の臭気が嫌われます
余り歓迎されない野草なのですが

実は薬草としての効能は素晴らしいものがあります
毒を矯めるとも言われ、そこからドクダミになったのでしょうか
いま一斉に花が咲いていますが
かなりきれいなものです、実際は苞と言う部分ですが
ドクダミは様々な薬効がありジュウヤク共呼びます
木曽の百草丸や、高野山のダラニスケと言う民間薬にも配剤されています

今の時期全草を刈り取り陰干しにして使います
お茶にしたり、アルコールにつけてチンキにしたり
また生の葉は抗菌作用が強く水虫に貼り付けて使います成分のクエルチトリンは
緩下剤で便秘の解消に、そのほか血圧降下、小便快通に聞くと言います
他に胃腸薬として万能選手です

ブラシの木
アルストロメリア

南アメリカが原産のユリ科の球根植物
いまが花の最盛期です
南アメリカには100品種近くのアルストロメリアがあるそうです
その中からオランダにわたったものが
品種改良をされていま日本にある基になったそうです

この花は過湿を嫌うと言います
現地では土手のような傾斜地に生育しているとか
私の近くにも見られる花ですが
それがたくましく野生化しています
寒さにやや弱いとありますが
和歌山の山間部でも大丈夫で元気に越冬しています

野生化している場所は西側に竹藪があって
うまい具合に夏の西日を遮っています
そのような条件が適合してか、竹やぶの周辺にはえています
おそらく近くの栽培地から種が飛んだのでしょう
普通は球根を移植するのですが
たくましいもので感心しています

テイカカズラ

いまテイカカズラが咲いています
いい香りの白い花が一面に咲きます
テイカカズラのテイカとは藤原の定家の事です
定家は元来女性が大好き、スケベ親父だったそうでs
死後も彼女が忘れられず、墓から伸びだした蔓が
隣の女性のお墓に絡みついたと言われています

この辺りはいささか観光バスのガイドの説明の様で
本当の事はわかりません??
常緑の日本が原産のキョウチクトウ科の植物です
日当たりのいいところに植えておくとすごい勢いで広がります

空中湿度が高いところが生育に適していて
谷筋の石垣の上などでは猛繁殖をしています
無粋なコンクリートブロックをこれで覆うのもいいですね
繁殖は挿し木がいいと思います
但し有毒植物ですので、誤って食べないようにお願いいたします

ニゲラ

ニゲラの花が盛んに咲いてます
ユニークな花の姿は一度見おぼえると忘れません
西アジア原産の一年草です
過湿に弱いために栽培は地植えが良いと思います
日当たりを好みます

ニゲラの花が終わると、風船状にさやが膨らみ黒い種ができます
そのためクロタネソウとも呼ばれています
この仲間にニオイクロタネソウと言うのがあって
カレーの香り付けやお菓子のスパイスに使われているそうです
なんとエジプトのツタンカーメンの墓からもこのタネが見つかっているそうです

ずいぶん歴史のある有用植物だったのですね
日本では膨らんださやを乾燥させて
ドライフラワーに使う程度ですが
日本への渡来は大正時代だそうです
かわいい花ですからまだまだ普及すればいいのにと思います

オオキンケイギク

いま盛んに美しい黄色い花を咲かせているのがオオキンケイギク
北アメリカ原産のキク科植物です
キバナコスモスに似ていますが
こちらは秋に咲くので明快に区別がつきます
河川敷や鉄道の築堤などに旺盛に繁殖しています

花が美しい事から一部で栽培もされているようですが
これは現在では禁止ですかつては土砂崩落防止のため
積極的に植えられていた時代もありましたが
あまりにも繁殖能力が強く
在来の植物に悪影響を与えるために
生きたままの移動や譲渡は禁止になっています
2018年には特定外来生物に指定されています

こぼれだねからも良く増えますが、増やしちゃだめです
これの駆除は種ができる前に刈り取ることです
そして袋などに詰めて処理しなければいけないのです
でも美しい花を奏するのは心が痛むのですが
在来の植物を守るため仕方がないのです
